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09RECODINGS『NINE STYLE 02』リリース・インタビュー

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『NINE STYLE 02』リリース・インタビュー

HARD TECHNOレーベル「09RECODINGS」から、10人のHARD TECHNO DJが制作したトラックを収録したアルバム『NINE STYLE 02』がリリース。

このアルバムにトラックを提供しているCD HATAが、レーベルオーナーでありDJのSHINICHIRO IMANARIと、共同で運営しているDJ Shintarø Kanieにレーベルのことやアルバムのことなどを語ってもらったインタビューを公開。


CD HATA: HARD TECHNOレーベル 09RECODINGSを設立したのはいつ頃ですか?

SHINICHIRO IMANARI: 設立したのは2009年なんですが、その後すぐ7年くらい休んでいました。

CD HATA: それはなぜですか?

SHINICHIRO IMANARI: 日本からHARD TECHNOが無くなりはじめて、BPMがどんどん下がり、上げない美学がシーンを席巻していて、それに余りにも馴染めなくて一度休もうかなと。

CD HATA: あの頃はBPM130以上はありえないって時代でしたよね(笑)

Shintarø Kanie: 僕はあの頃、Schranzと言うジャンルをやっていたのでBPMが150オーバーしてました(笑) Adrenalineという Schranzパーティーをやっていました。

SHINICHIRO IMANARI: 僕はその頃、MANIAC LOVEというクラブでZERO-NINEというHARD TECHNOパーティーをやっていました。

僕もBPMが140以上のパーティーをやっていましたね。
MANIAC LOVEの閉店後に、このパーティーを他のクラブに移そうかと思ったんですが、あまりしっくりこなくて、パーティー名をレーベル名に残して少し休もうと思ったんですよ。

MANIAC LOVEの大先輩のWADAさんやREBUS TAPEさんにご協力頂き、09RECODINGSというレーベルを作り、数作リリースをしてその後一旦休眠しました。

CD HATA: 復活したのはいつ頃ですか?

SHINICHIRO IMANARI: 2017年ですね。
Shintarøくんと2016年に偶然再会したんですが、その時に09RECORDINGSを再開するからリリースをしない?という話をしてリリースしたのが再始動一発目の作品です。

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『NINE STYLE 02』リリース・インタビュー

CD HATA: その後はどんな動きだったのですか?

SHINICHIRO IMANARI: Aoyama TenTというDJバーで、TYPE NINEというパーティーを始めました。

今はCIRCUS TOKYOというクラブで開催しているんですが、何回か開催している中で09RECORDINGSとの連動型のSHOW CASE的な開催にしたいなと思い始めたんです。

その頃、ベルリンに住んでいたShintarøくんが、ちょうど帰国したので「これから売れそうなアーティストはいないかな?」と相談をしました。
候補としてLars Huismannというアーティストの名前が上がり、彼のEPをリリースする事になるのですが、このEPがBEAT PORTでピックアップされたり、僕のREMIXがAmelie LensのMIXに収録されたりして、結果このEPが起爆剤となってTYPE NINEと共に09RECORDINGSも本格始動になりました。

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『NINE STYLE 02』リリース・インタビュー

Lars Huismann


CD HATA: Lars Huismannは有名だよね!
ShintarøくんとLars Huismannの出会いはどんな感じだったの?

Shintarø Kanie: 僕がベルリンにいる時に、今回のアルバムにも参加しているCausal Treatmentというアーティストのホームパーティーで紹介して貰いました。
彼がSOMAやVOXNOXというビックレーベルと契約する前で、ちょうど日本に行きたいと本人も考えていたタイミングらしく、ベストな出会いでしたね。

CD HATA: 今回のアルバムにも参加しているCausal Treatmentの名前が出てきたので、他の参加アーティストの紹介もしてもらってもいいですか?

Shintarø Kanie: 3曲目に収録されているCausal Treatmentは、フランスでギグをした時に遊びにきてくれて友達になりました。
去年はEPをリリースしてもらったのですが、その時に10曲ぐらいデモを貰った中の一曲を今回のアルバムに収録しています。

SHINICHIRO IMANARI: 2曲目に収録されているTony RomanelloというアーティストはカナダでRed Channel Recordsというレーベルを主催していて、僕にEPをリリースして欲しいと話をもらったのがきっかけです。その時にリミックスをしてくれたのが、Geometrikというレーベルを主催している1曲目のGreg Denbosaというアーティストです。

Greg Denbosaは09RECODINGSからもEPをリリースしていて、近々、アルバムのリリースも予定してます。さっき話したTony Romanelloも今度EPがリリースされる予定です。
Tony Romanelloは09RECODINGSのマスタリングでもお世話になっているサウンドエンジニアです。

Shintarø Kanie: Causal Treatment、Tony Romanello、Greg Denbosaは世界のメジャーレーベルから数多くのリリースをしているDJです。

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『NINE STYLE 02』リリース・インタビュー

Tony Romanello

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Greg Denbosa


CD HATA: あと海外勢は5曲目のJonathan De Maioですよね?

SHINICHIRO IMANARI: 彼は今回4曲目に収録されているASINのEPをリリースした際にリミックスをしてくれたアーティストです。
その時は知人の紹介でリミックスをする事になったんですが、今回はタイミングよくデモを送って来てくれてアルバムへの参加が決まりました。

CD HATA: この曲って、唯一のリズム以外で始まるトラックですよね。

SHINICHIRO IMANARI: 代表的なSchranzの始まり方で今聞くと懐かしいけどカッコイイですね。
Shintarøくんはこの道のプロですよね(笑)

Shintarø Kanie: この曲調でBPM155とかで、曲の制作やDJをやってましたね(笑)

SHINICHIRO IMANARI: 今の09RECORDINGSは僕とShintarøくんのコネクションがクロスオーバーしてリリースするアーティストが決まっています。

CD HATA: 日本人勢はみんな知っている人達ですか?

SHINICHIRO IMANARI: そうですね。
8曲目のGASTER-TENくんは名古屋の有名なプロモーターで1回目のANGY KOREというアーティストのJAPANツアーは彼が行なっていて、2回目に僕がやる時に、ANGYから「名古屋は彼とイベントをやりたいから連絡してくれ」と言われて連絡したのがきっかけです。
そんなやり取りの中で貰ったデモを今回収録しています。

9曲目のKOJI KOIZUMIくんはDario SoranoというアーティストのレーベルHybrid Recからリリースしている日本人のDJです。
僕とDario Soranoが色々なやり取りをしている中で、日本でツアーをする際に彼が静岡のイベントを担当しているから連絡をしてくれくれないか?と言われたのがきっかけですね。

Akiko Iwaharaさんは数年前にゲストDJとしてイベントに呼んでくれて知り合いました。
気づいたら海外のレーベルから色々とリリースしているアーティストになっていて、ウチのレーベルからもリリースをお願いしました。
前回のNINE STYLE 01というアルバムにも参加してもらっています。

CD HATA: 二人は海外では何カ国くらいDJをやっていますか?

SHINICHIRO IMANARI: イタリア、オーストラリア、スペイン、台湾、韓国とかですね。今年夏にイタリアとフランスを予定しています。イタリア、オーストラリアはShintarø Kanieと一緒に行きましたね。

Shintarø Kanie: 僕はフランス、ベルリン、ロンドンでDJをやったことがあって、ロンドンには1996年から2000年まで住んでいました。

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『NINE STYLE 02』リリース・インタビュー

CD HATA: 印象に残った国はどこですか?

SHINICHIRO IMANARI: イタリアのサルディーナ島ですね

Shintarø Kanie: あそこは面白かったですね。

CD HATA: どのへんが面白かったのですか?

Shintarø Kanie: ロンドンのレーベルPLANET UNDERGROUNDのKEITA SATOくんとロンドンの有名なDJ兼ラジオジョッキーのBILLY IDLEと一緒にいたのですが、英語が全く伝わらない地域だったので珍道中でした。

SHINICHIRO IMANARI: バス、電車の料金の払い方はわからないし、パスタ頼んだらニョッキ出てくるし、歩くのにビーサンで来て足痛いとか言い出す人いるし(笑)
面白かったですね(笑)

Shintarø Kanie: イベントは素晴らしかったです。
今年も開催されるACID PUNK ROYALというイベントなんですが、海辺のスタジアムで色々な国の人が集まって、終始ハードなサウンドで本当にカオスでした(笑)

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『NINE STYLE 02』リリース・インタビュー

CD HATA: では最後に今後レーベルはどのような方向で進むのを考えていますか?

Shintarø Kanie: あまり変えるつもりはないですね。

SHINICHIRO IMANARI: あくまでもプライベートレーベルなので、やりたい事をやるのが原則です。
ただ、僕らもHARD TECHNO系で日本での今まで居場所に苦労していたので…今も苦労していますが(笑)
路頭に迷う人がいたら受け入れる事ができるレーベルにして、リリースのサポートができるようにしたいなと思っています。

あと日本でも僕らが知らないだけでモンスターみたいなクリエーターはいっぱい居ると思うので、そういう人達からデモを送ってもらえるくらい知名度を上げていきたいと思っています。


リリース情報

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NINE STYLE 02


『NINE STYLE 02』
2020.03.01 RELEASE

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◼
︎Artist
TONY ROMANELLO
Greg Denbosa
Casual Treatment
Krenzlin
JONATHAN DE MAIO
CD HATA
Shintarø Kanie
Akiko Iwahara
GASTER-TEN
KOZI KOMATSU

LABEL:09RECORDINGS
CATALOG:09REC016

https://www.beatport.com/release/nine-style-vol-02/2872820


イベント情報

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NINE's BAR

『NINE’s BAR』

NINE’s BARが半年振りの開催Image may be NSFW.
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‼

日本を代表するサイケデリックバンドDachamboのメンバーであり、DJとしても活動盛んなCD HATAと世界各国でのリリースとイタリア、フランスでのギグも予定されている09RECORDINGS主催のSHINICHIRO IMANARIがオープンからラストを担当する二人会を開催。二人の普段とは違うセットをお見逃しなくImage may be NSFW.
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‼

【日程】
2020.03.14(SAT)
OPEN06:00~

【出演】
-2F SPACE-
DJ:
CD HATA(Dachambo)
SHINICHIRO IMANARI(09RECORDINGS)

【FOOD】
サイババキッチンあべんべ

【料金】
Entrance¥1,000/ND

【会場】
Aoyama Hachi ※Only the 2F open
(東京都渋谷区渋谷4-5-9 青山ビルディング 2F-4F)
https://aoyama-hachi.net/


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